嘘を用いることは、私は好きではありません。
嘘について、詐欺や偽証罪といった犯罪とされるものから、相手の気持ちを害さないため、物事を潤滑に進めるため、嘘は自己の利益や衝突、不具合を回避するための手段で利用されてきました。他にはフェイクニュースといった国際問題に発展する規模の嘘もあれば、本当は好きなのに嫌いと言ってしまう秘めた思いが絡まって出てしまった嘘等、嘘をつかなければ互いの均衡を保てないねじれた世界。そのねじれの中で私たちは傷つき葛藤しながら生きようとするすがたは、嘘のない世界への欲求を抱えた人間の実相なのかもしれません。
嘘はいい事ではないですが、優しさの嘘もあると思います。人を傷つける嘘は、なるべくしたくないですし、されたく無いですね。凄く難しいお題だなぁと思いました。絵画の奥深さ、またお勉強になりました。
